スコーンは、イギリスのスコットランド地方で古くから食べられているパン菓子に由来し、18世紀後半には上流階級で流行したアフタヌーンティーには欠かせない食べ物のひとつになった。
スコーンという名前は、スコットランドのパースにあるスコーン城で歴代の国王の戴冠式に使用された椅子の礎石「The Stone of Scone(運命の石)」に由来するといわれている。今では、スコーンの形は石を連想させる形に焼き上げられることが多い。
素朴でポピュラーでありながら、ティータイムでは格の高いお菓子。王の玉座を連想させる形のスコーンは、その神聖な言い伝えからナイフは使わず、手で横半分に切って食べるのがマナーだと言われている。
また、今でこそ食事の際はナイフとフォークを用いるのが当たり前だが、中世では、男性が腰に付けていたナイフ(短剣)を、食事の際、肉を切るのに使っていたため、ナイフは汚れているとされ、ナイフでパンを切ることはなく、スコーンも同様、このようなマナーができたとも考えられている。
すっぴんのスコーンがいてもいいじゃない 橋元デジタル
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