Vol. 150 キャベツ

 世界最古の野菜のひとつといわれるキャベツは、古代よりイベリア人(スペイン)が利用していた原種が、ヨーロッパ中に広まったとされる。ヨーロッパには、キャベツの葉の間から子供が生まれるという俗説もある。

 キャベツという名はラテン語のcaput(頭)に由来。18世紀初頭、江戸時代に、オランダ人が長崎へ持ち込んだためにオランダ菜と呼ばれ、葉ボタンとも呼ばれる。当時は食用はなく、観賞用であった。

 当時伝えられたものは、結球型ではなく、「葉牡丹」のほかに「甘藍(かんらん)」とも呼ばれた。江戸時代末期には結球型のものが輸入され、「玉菜(たまな)」と呼ばれるようになる。日本ではじめて野菜として栽培されたのは、明治4年の北海道開拓使といわれている。

 キャベツは、英語の「cabbage(キャビッジ)」が音変化した語。日本で名前が「キャベツ」で定着したのは明治40年頃。それまでは、中国語でキャベツの意味の「甘藍(かんらん)」が使われていた。

  ユーモアのわかるキャベツはどれですか  新保芳明