Vol. 163 バナナ

「バナナ」の語源は、アラビア語で「手足の指」を意味する「banan」と、西アフリカの言語で、「(複数の)指」を意味する「banema」に由来しているという2つの説がある。これがアフリカのギニアに伝わり、コンゴ川の河口にあるその名も“Banana” という港から英語圏に伝わった。

バナナは、熱帯アジアのマレーシア地方原産といわれている。バナナの歴史はとても古く、現在のような、種無しバナナができたのは、紀元前5千年~1万年前。

実はバナナにはもともと種があったが、偶然の産物で種なしバナナが誕生。人間が栽培化したものが現在のバナナ。

日本で、正式に輸入したのは1903年(明治36年)で、台湾バナナ。台湾の商人が神戸に持ち込んだのが始まり。昭和30年頃までは高級品として1房250円(現在の7500円)程度で流通していた。

それ以前には、ポルトガル人宣教師ルイス・フロイスから織田信長に献上されたものがバナナ1号といわれている。

 古代図の脇に置いてあるバナナ  千春