てのひらの雪のひとひら予言の書
笹田かなえ
先週20日、札幌で初雪が観測されたとのニュースをみました。
例年より早く、札幌で10月に初雪が観測されるのは
7シーズンぶりだとか。
北国ではもう冬の使者が訪れているんですね。
一方、ここ関西は相変わらず寒暖差激しく、
今夜のハロウィーンのオバケたちも
着るものにまだ迷っているのではないかしらん。
気候も、そして社会もいろいろと落ち着かずですね・・
なんていう今日この頃が、ひらりと掲句に重なりました。
出典は先月発行された「川柳アンジェリカ」で、
発行人は、笹田かなえさん。
すでに会ではサイトも開設されていますが、
今日の一句は、本誌に掲載された題「予言」の句。
予言の書は、一瞬で消えてしまったあとも
てのひらに気配を残し、
さてその気配に感じられるのは
冷たさなのか、ぬくもりなのか。
(「川柳アンジェリカ」/川柳アンジェリカ 2024年9月)
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