「黒田弥生」の作品一覧

37 件の作品が登録されています。

2026年8月
  • 夏蝶の独語ほとほと聞き逃す
  • 地下街に沈む一角にて氷菓
  • 向日葵を指した矢印から焦げる
2026年7月
  • 空色の切手をちぎる梅雨晴れ間
  • 先導は紫陽花寺の薄明かり
  • 星合の宵なら紙で切る指か
2026年6月
  • 後ろ手に閉めたつもりの五月闇
  • 臓物とエディブルフラワー喉を過ぎ
  • 鳥の籠鳥の傾いで雫する
2026年5月
  • 地平線切り取るロールスクリーン
  • 体内の水位測りにくる五月
  • 天体の破片も編んで鳥の巣に
2026年4月
  • ギニョール消ゆ「ポワソンダブリル・・・」と残し
  • はくれんは夜の余白を思量する
  • ピツィカートの指からてふてふのふわり
2026年3月
  • 白蝶の不満噴出 舞台暗転 
  • うっかりと飲み干す春の発泡酒
  • 鳥雲にザラメ夥しく焦がす
2026年2月
  • 繊月が二月の眼球を辷る
  • 湖が目覚む白鳥より先に
  • 落椿ほどの体温にて眠る
2026年1月
  • リーフパイ跡を濁して立つ流儀
  • 月齢とバイオリズムの黄金比
  • サファイアの冬青空を天馬駆る
2025年12月
  • 神々の寝息 雲海一面の
  • 極月のLEDに似て希薄
  • 頽れて嗚呼と王とも聖菓とも
2025年11月
  • パン窯のプロミネンス的火の粒子
  • 濡れ案山子と逢魔が時に入れ代わる
  • 枯野発未明無人のバスに乗る
2025年10月
  • 素潜りで拾った鈴を見失う
  • 葉鶏頭ひととき白いときあるか
  • 手を上げたブリキのおもちゃ野晒しに
2025年9月
  • 楔形文字から組み立てる晩夏
  • 天金の詩集を読み耽る紙魚と
  • サーカス来たる 秋のベンチを引き寄せて
2025年8月
  • 異界よりふるふる届く夏ギフト
  • 嗣治に催促される天花粉
  • 紫陽花の一歩も退かず立ち枯れて
2025年7月
  • 瞑れば茅の輪に沈む尾びれの朱
  • ワイパーのビビり交信途切れがち
  • ハンドルの遊びほうたる出ておいで
2025年6月
  • 水無月のタスク多めのシンクかな
  • 黒板の法話見守る沙羅の散る
  • 梅雨の蝶あの世この世と浮上する
2025年5月
  • 薄緑から啄む五月の円周
  • スプリングコートはためくたび蝶語
  • うすべにのマリアのつま先を見上ぐ
2025年4月
  • 跳ぶ白狐夢の出口を間違える
  • 雛納め指を離れてもう他人
  • ゼピュロスの春の息吹をふふむ頬
2025年3月
  • ちりちりと冬青空を吸う肺腑
  • ショコラショー湖面に月の微睡めば
  • コヨーテの夜番シリウス煌煌と
2025年2月
  • 白鳥の羽根のひとひら閉ず氷湖
  • 裂傷を冬の鏡と分かちあう
  • 寒卵透かせば金星の軌道
2025年1月
  • 去年今年プレイリストの春の海
  • 次の間へたなびく彩雲の裳裾
  • 投函す鶴の羽ばたく帯締めて
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