- 地平線切り取るロールスクリーン
- 体内の水位測りにくる五月
- 天体の破片も編んで鳥の巣に
「黒田弥生」の作品一覧
全 34 件の作品が登録されています。
- ギニョール消ゆ「ポワソンダブリル・・・」と残し
- はくれんは夜の余白を思量する
- ピツィカートの指からてふてふのふわり
- 白蝶の不満噴出 舞台暗転
- うっかりと飲み干す春の発泡酒
- 鳥雲にザラメ夥しく焦がす
- 繊月が二月の眼球を辷る
- 湖が目覚む白鳥より先に
- 落椿ほどの体温にて眠る
- リーフパイ跡を濁して立つ流儀
- 月齢とバイオリズムの黄金比
- サファイアの冬青空を天馬駆る
- 神々の寝息 雲海一面の
- 極月のLEDに似て希薄
- 頽れて嗚呼と王とも聖菓とも
- パン窯のプロミネンス的火の粒子
- 濡れ案山子と逢魔が時に入れ代わる
- 枯野発未明無人のバスに乗る
- 素潜りで拾った鈴を見失う
- 葉鶏頭ひととき白いときあるか
- 手を上げたブリキのおもちゃ野晒しに
- 楔形文字から組み立てる晩夏
- 天金の詩集を読み耽る紙魚と
- サーカス来たる 秋のベンチを引き寄せて
- 異界よりふるふる届く夏ギフト
- 嗣治に催促される天花粉
- 紫陽花の一歩も退かず立ち枯れて
- 瞑れば茅の輪に沈む尾びれの朱
- ワイパーのビビり交信途切れがち
- ハンドルの遊びほうたる出ておいで
- 水無月のタスク多めのシンクかな
- 黒板の法話見守る沙羅の散る
- 梅雨の蝶あの世この世と浮上する
- 薄緑から啄む五月の円周
- スプリングコートはためくたび蝶語
- うすべにのマリアのつま先を見上ぐ
- 跳ぶ白狐夢の出口を間違える
- 雛納め指を離れてもう他人
- ゼピュロスの春の息吹をふふむ頬
- ちりちりと冬青空を吸う肺腑
- ショコラショー湖面に月の微睡めば
- コヨーテの夜番シリウス煌煌と
- 白鳥の羽根のひとひら閉ず氷湖
- 裂傷を冬の鏡と分かちあう
- 寒卵透かせば金星の軌道
- 去年今年プレイリストの春の海
- 次の間へたなびく彩雲の裳裾
- 投函す鶴の羽ばたく帯締めて
- 薄墨のヴェール 今年の終い方
- めぐりきて量子の泉にて逢はむ
- 語りあう後世の菓子など持ち寄って
- 秋冷や縦に伸びたる水鏡
- りゅうぐうも水の惑星水澄めり
- 丸皿に檸檬絞りて星月夜
- ギニョールの瞼を撫でてから眠る
- 鶏頭に天地無用と貼ってある
- テルマエの男と閉じる秋扇

