ゴールデンウィークに旅行に行ったり、特別な予定を立てたことがあまりなくて、せいぜい普段していない片付けをしたり、ゴロゴロしたり…。今年は、久しぶりに活気に溢れている観光地等をテレビで見て、ゴールデンウィーク気分になっている。
現在では「休む」は「やすむ」という意味で使われているが、古代中国時代に「休」は「めでたい」という意味で使われていた。戦で手柄を立てた人には、当時の高級品などが送られ、褒美が与えられていたが、そのことを「休(きゅう)」と呼んでいた。褒美の中には休暇もあったことから、後に「やすむ」という意味で使われるようになる。
「休」の字は、人を表す「にんべん」と「木」でできている。「木」のもともとの漢字は「禾(か)」で、軍の陣営の門に目印として置かれた木を表現している。禾の前で、戦で手柄をたてた人を表彰する様子が「休」という字になった。
命がけで戦った兵士にとって、褒美としての貴重な貝や馬と等しく、休みをもらうことは、名誉なことであり、めでたいことだったのだろう。
そういえば、曜日の感覚がなくなるのも、私のゴールデンウィーク。
ひと休み木陰をぎゅっと引っ張って 斉尾くにこ