シャンデリア(chandelier)とは、「飾り電灯」「天井から吊り下げる灯」などの意味の言葉で、ラテン語の「輝く」「白く光る」という言葉や、フランス語の「蝋燭立て」という言葉が語源になっていると考えられている。
シャンデリアのもとといえる照明器具は、古代のギリシャやローマですでに使用されていた。当時貴重な照明であった蝋燭を大切に使用するために、天井から吊るし、より広い範囲を効率的に照らそうと考えて作られた、蝋燭立てのようなものが存在していたと記録されている。
11世紀頃になると、装飾が施された照明器具が誕生。寺院や教会、宮殿でシャンデリアが活躍する。16世紀頃には真鍮、17世紀頃には水晶を使用したものが登場。
クリスタル・ガラスや透明なガラスを使用したシャンデリアが登場したのは18世紀頃で、水晶よりも手に入りやすく、加工もしやすいガラスを使用し、灯りをより美しく反射させながら輝かせることができた。
19世紀に入ると、蝋燭が主流な光源だったのに対し、ガス灯や電球が誕生し、シャンデリアにも電球が使用されるようになる。
日本には明治以降、洋風建築と共に移入され、当時のシャンデリアとしては旧赤坂離宮のものが最も大きく華麗。
シャンデリア無限反復 私・影・私 小池正博