「鴎(カモメ)」の由来は「鴨群(かもむれ)」から転じたとされる説がある。カモメが大群で飛ぶ様子が、鴨の群れと似ているからと考えられる。この説では、もともとは鴨の群れを指していたものが、次第にカモメを指すようになったとされている。
2つ目の説は、「鴨妻(かもめ)」から転じたというもの。この説は、カモメが小さい鴨に似ているという点に由来しているもの。もともと「鴨妻」は小さい鴨を意味する言葉で、それが次第にカモメを指すようになったと考えられる。
ほかには「籠目」説がある。若いカモメの体の模様が籠の目に似ているという視覚的な類似から。
漢字の「鴎」は、本来は「鷗」、「鴎」は略字。「四角な物入れの象形と品(器物)の象形」(多くの物を「区分けする」の意味)と「鳥」の象形から、体の上の面と下の面で色が区分けされた鳥「カモメ」を意味する「鷗」という漢字が成立した。
カモメには先発品で対処せよ 澤野優美子