「消」は、古代中国で成立した文字。「氵(水)」と「肖」で構成されている。「氵」は水の象形であり、流れや消滅のイメージを示し、「肖」は「ショウ」という音を表し、「小」と「月」から成り立っている。
「肖」の「月」は肉を表し、本来は骨の末端に小さく肉がついている形を表したものである。そこから「肖」には「末端の小さいもの」「縮まるもの」といった意味が含まれる。
したがって「消」は「末端の小さい水」、すなわち水が引いていく、減っていく状態を表した文字。流れる水がしだいに薄れ、やがて消え去る姿がそのもともとのイメージである。
転じて、「消滅する」「消去する」「なくなる」といった広い意味をもつようになった。
消しますか住所録からあの夏を 北村幸子
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