- 炎天にジュッと蒸発淡い夢
- 生温い世界よガラス戸のこちら
- 立秋とや田水煮え立っています
「浅井ゆず」の作品一覧
全 57 件の作品が登録されています。
- 濡れている老母も私も病舎ごと
- 雨音が残る無声のワンシーン
- 7月の木洩れ日ウツを抜けてゆく
- 梅雨茸わんさ忖度世にわんさ
- いい雨と言われたいんよ雨だって
- ころんころん今の私はミニカボチャ
- 煙突の残る町並みナポリタン
- ITの風に乗れない糸とんぼ
- AIに藤の気持ちが分かるのか
- さやさやと昨日を捨ててゆくさくら
- 私の中にごめんなさいが三つある
- 私からわたしへ追伸はつづく
- 貴女という呼びかけで来る春メール
- 木瓜ひらく神様よそ見してる間に
- リベラルはもう死語なのかモカコーヒー
- 斑雪記憶のドアの半開き
- まりをボールに持ち替えたのはいつだろう
- 春の沼迷いは息をひそめてる
- 象の鼻より長いラインメール来る
- 「息災か」何度言ったかこの睦月
- とりあえずここは微糖コーヒーで
- あの日の私 静止画像にして探す
- ジングルベルうきうきしない影もいる
- ブギウギのリズムでゆくか枯野道
- 降り立つと明るい月に出会う駅
- 秋時雨なにはともあれ虫供養
- 葉を落とすように古着を処分する
- 土砂降りになってきっちり片が付く
- ゆるゆると柿は熟して日はすぎて
- 柚子は黄に私はなにを待っている
- 進撃の巨人も止める葛の蔓
- 草の実の転地転職お手のもの
- 阪神のアレと私のアレとの差
- 焼きなすのカードの次は冷奴
- 三界図あの世も密で妖しげで
- 何が言いたかったか盆の台風
- 夏草はうねる私はしおれてる
- 明け方の夢に出たのはまたも父
- カサブランカどかんと夕暮れの仏間
- ツバメに軒貸して乗っ取られてアレレ
- 甘い香りになりたくもなし栗の花
- 今日田植えしました餓死はしたくない
- 余生晩年老後なんとでも言って
- 伸びすぎた蕨 返事はまだ来ない
- 雉がケーン鶯ホケキョ 眼がかゆい
- 花吹雪明日からまたひとりです
- 葉桜になってもレッスンは続く
- ほつれても私やぶけても私
- 春の雨墓はゆるやかに傾ぐ
- めじろ追う動体視力低下中
- 酒屋さん消えてコンビニ花曇り
- 春のカプセル今産道を通過中
- いつの間にかセレブになっていた苺
- 通りすがりの街のピーポー春疾風
- ブラボーと叫んで年神を迎え
- ピピと来てピピピと去ってゆく吉は
- 風の柵跨げば待っていた二月

