- 石ころも夏の面して日に当たる
- 補陀落の慟哭熔かしゆく酷暑
- 帰納法ばかりでできた顔並ぶ
「稲葉良岩」の作品一覧
全 40 件の作品が登録されています。
- 退屈な年輪刻む凪の日々
- 揺れ惑う祭りの後の影法師
- 後ろ指指してる人のその後ろ
- 草笛を奏でる神と出会う朝
- 湯加減はいかがですかとSiriの声
- 隕石をamazonで売る地球人
- 神さんは戦争しろと言わんやろ
- もう初老まだ来ぬヘッドハンティング
- 食卓の翔平だよねマヨネーズ
- 地球変ヒト科カノンもガガゲゲゴ
- 桜まじオープンカフェはブラックで
- スイッチをバナナジュースでオンにする
- 痛点を押すと鏡に父の顔
- 毛筆で寝返りを打つ春日向
- 初恋はマーブル柄の竿に干す
- 長生きをしていいのかで悩んでる
- 広過ぎる鍵穴だけの緩い問い
- 喜ばぬふりはもう止め誕生日
- 堂々とくねくね歩む蝸牛
- 近未来黒い服着たマーメイド
- 嗤ってる黒マーカーの下の文字
- 薔薇を買い敗北感を覆う夜
- 温そうな隙間に鵺の目が光る
- 卓袱台におはぎと緑茶ある平和
- 偽善者が鳴らす喇叭は心地よい
- 俯いて落ち行く種に託す花
- 二足歩行見つけ育てた神の悔い
- 秋さやかカバンの中もスペイン語
- 稲刈りで出遇った君はシンデレラ
- さておいてお袋の味食べて寝る
- 書き上げた句箋で文字が欠伸する
- ミーハーも月曜の朝スーツ着る
- 価値観を問い詰めてきた逆さ富士
- 生きている理由忘れたが問いはある
- 皿洗う流れる泡の色は鬱
- ドリンクバーみたいな話ただ眠い
- 天命の糸で紡いできた感謝
- メモ帳の裏は元カレのナンバー
- シエスタは目を閉じ羊水に浮かぶ
- 侵略を見つつ八ッ橋食べている
- さりげない好意が罪となる憂い
- 囀りをにんまり見てる布袋さん
- 幻影をひょいと引き留め脳に問う
- 危なげな恋がしたくて猫を飼う
- B面で踊り幽体離脱する
- お試しのリップをひいて嘘を待つ
- あざとくて何が悪いの才能よ
- 列島をフォーカスしてる大なまず
- 着地点君のカレーに教わった
- アジェンダを無邪気に泳ぐ誕生日
- ペチョペチョと靴底が鳴る嘘のあと
- お決まりのメタファー剥がし広い空
- プチプチの中でプチッと言わぬ奴
- ため息の中で孵化する嘘模様
- 真面目な君の書く文字は棘だらけ
- 今日のエゴ痛々しいほど手強い
- 冬なのに胸に熱狂的な雨

