- とびとびに焼き印つける左心房
- おしまいにする発情しない種
- 回覧板のように干支などやってくる
「澤野優美子」の作品一覧
全 42 件の作品が登録されています。
- 飛行機に遅れるイヤイヤ期の父
- ねぎ塩だれはあらてしんての宮大工
- メラニンをいたわるためのレモンの木
- 時雨くるアップルパイの襞のとこ
- 佳境にはいる水栽培の空と水
- 夜味を呼び出すおやすみを言いたくて
- 卒業フォト脱脂粉乳の面子
- 木彫りの熊おどる香月泰男のおもちゃ箱
- 多角形の夕日に駄菓子屋の椅子
- 夏おわるころの蜜度のたかい季語
- 電チンの輪唱おべんとうばこのうた
- 小金井の小鳥の好きなココナッツ
- ぬるめとかゆるめとか忌引三日目
- 摩周湖の切り売り管理人強気
- 目を閉じて呪文のように「う・え・い・あ・お」
- ウールマークに寝息の色を決められる
- 金箔は詩人に丸美屋は貘に
- 摩周湖に半額の月落っことす
- 締切の灰皿ことのはの墓場
- ちりんと揺らす鈴かすてらのチューニング
- はつなつをむかえにいこう泣きやんで
- 祗園精舎に元カレおわす通り雨
- サクマドロップスいちゃいちゃしないようにふる
- はつなつのバス停にいたラムネ味
- チェルシーも空も泣き虫かみさまも
- あけがたに帰すあなたと来る四月
- ✕でも〇でもない君の△
- きみの滝の音きこえる春だから
- 絶妙なスタバの水が揺れて 完
- 春は名のみにオルガン弾きがやってくる
- ブリキのラッパ空を起こしているところ
- ト書きには明るい顔で振り返る
- ちっぽけな未練にビタミンかすていら
- 鮟鱇の飛ばすスキャット配信す
- から揚げもちいさな恋もジューシーに
- 微糖とか微炭酸とか成田発
- マヌカの羽音はやり病を眠らせる
- 土曜日の本に捕まる源氏パイ
- たたかうマカロン短音階に紛れ込む
- 檸檬っぽいあなたはいまもあたらしい
- 清く正しくお別れのキムチ鍋
- 合い言葉じり(海霧)のものうさ雨合羽
- 私家版の整理ついでにルートイン
- 御無沙汰は目分量だしおこげだし
- すうどんでっせどうでもいいをひたかくす
- カラビナに通す真夏の猫の鈴
- いくえにもたたむ新潟までの舟
- たて書きのDuffyこの日反抗期
- 惜別へちょうちょ結びの請求書
- 泣きむしのナウマン象を知っている
- 大きめの傘の無言がむず痒い
- 昼間から佳境にはいる和菓子の日
- 銭形警部の位置情報が宙返り
- 御用達銘茶レモン曜日はどうでしょう
- はつなつの水に映っている僧侶
- スコーンにはじいちゃんらしい赤いジャム
- あさってをしずかにつつむ離縁状

