- わらびもち大事なことを言いそびれ
- 黄昏はミモザサラダになる予定
- 一切を不問に付して月の裏
「森平洋子」の作品一覧
全 58 件の作品が登録されています。
- イヤホン外す青空の青過ぎて
- 信じても信じてもミモザの煙
- 新しいリュック春塵の架空線
- 寒紅梅まじろぎもせず見る空は
- のど飴ののどに届かぬ焼け野原
- 笑ったり泣いたり唐辛子追加
- 諦観を持ち上げている霜柱
- ひざかけの時間泥棒余罪あり
- 薄い雪うさぎはうまく笑えない
- 始祖鳥の舞い降りてくる多宝塔
- ト書きには書いてないけどここでハグ
- 退屈の対角線に冬銀河
- 他人事一拍ずれるリアリズム
- 何が正解だったのか時雨香
- 冬空を跨いでゆけば月の寝息
- 誤字脱字 わた雲一つ乗り過ごす
- 水っぽいカレーみたいな返事して
- ジャズ多め蒼い月夜のプレイリスト
- 冷凍庫にしまう海色のリング
- アボカドの熟すあいだに即興詩
- ツンデレのツンで生きてく島の猫
- 遠い日を時計の針で縫い直す
- プールから上がる錨は置いてきた
- やじろべえ明日のことはまた明日
- 夏向きにつむじの向きを微調整
- タンブラー跳ねる氷の流星群
- 執着を手放した日の蝉の声
- 金魚鉢さびしい光掬い取る
- ひまつぶしの暇はなんだか万華鏡
- 花菖蒲空気を読まない人になる
- プラタナスの並木 漂泊の尻尾
- 遠雷のプレイリストを寝室に
- Tシャツの解像度を上げて立夏
- 辻褄のすき間を埋めるイヌフグリ
- 前頭葉カートリッジの交換期
- 赤錆のブランコの音きしむ空
- こんなとき空飛びたくてプロテイン
- やわらかい綿毛になろうもう一度
- 風待ちの港にとどく相聞歌
- 散歩道ゆずりあって水温む
- 肉まんのなかに渦巻く暖気流
- 暗転の朝 加湿器とヒヤシンス
- 不調和を手繰り寄せてる胡蝶蘭
- 静かな夜椋鳥の去就は不明
- 櫻の下冬眠の穴一人ずつ
- テトラポット風の形になっていく
- 冬日向それぞれの息吐きながら
- ノイズレスつるばみ色の曇り空
- 白と黒 水で薄めた仲になる
- アボカドで両耳をふさいで無敵
- 長くなる人影 豆は粗く挽く
- 空の青過ぎて奇跡は起こらない
- ユーミンの校内放送秋揺らす
- 残月のカヌー漕ぎ出す金曜日
- 秋の陽に甘やかされて髪跳ねる
- 八事山記憶のほとりで星を摘む
- 虹の果てラピスラズリをお守りに

