- 閉じようとすると引き留めてくる手記
- のほほんと溶け残ったら勝ちの春
- 未使用のままのこころに五月風
「小原由佳」の作品一覧
全 58 件の作品が登録されています。
- なぞなぞを出し合い長くなる散歩
- 父さんのたまに大きく見える傘
- 昨日の私をウフフと持ち歩く
- 挨拶してくる瑞々しい刃物
- 正しさはそんな顔しておりません
- 泣いてると仮定して見る後頭部
- 二月の寒波方向性は合っている
- その先の楽譜はみんなご自由に
- 花の整列あれも躾であったのか
- 解かれたリボンのしわもクリスマス
- 静けさに負けてフクロウ真似てみる
- 極月の切る消す放すアカウント
- 砂利道の足から耳へ胸にまで
- 紺色の深いところで明日会う
- カタカナのトモダチにふと書き換える
- 一枚剥がすとても努力家だった痕
- 全身がしくしく泣いている痛み
- ヒュルヒュルル誤読の果てに沖に出る
- 天井を変色させた独り言
- アボカドの食べ頃外しエセ晩夏
- 椅子を出す長い話になる合図
- 湿り気を足してお詫びをしたつもり
- 入り口にサイコロあみだルーレット
- 関節の撫でたところが休日に
- 暗黒を朝が来るまでスクロール
- 煮詰まると瓦せんべい割っている
- 恙無く七月八日天の川
- 大きめの服で夜風をいただきに
- 掌の痛点に乗る姉の鳥
- ご自由にお待ち下さい駅の隅
- 狭間に溜まる認証コードパスコード
- 満月や思い違いをしてしまう
- 綿毛吹くたんぽぽ人(じん)という同志
- 封筒にヌカ喜びが入ってる
- じゃがいもがあって何とかなる気分
- この庭でよかったと蕾膨らむ
- 米印付けお米値上げの知らせくる
- ミャクミャクの開園5分前の鬱
- 正解はこっちと向きを変えられる
- ダジャレでも混ぜて焼くしかもんじゃ焼き
- 正義感ほんのちょっとの可動域
- 好き好き好きを巻き付けておく二月
- マカロンのこんなピンクは許される
- 立ち位置に迷うホワイトチョコレート
- 十二年かけて明るい蛇が来る
- わたくしの隙にするりとねこ動画
- 極月の神様少し焦り気味
- 廃番に近づいてゆく落書きペン
- 無理ですと寸胴鍋に拒否される
- カサカサの葉っぱはやはり無効票
- 褒められも責められもせず立っている
- どうしよう短い秋の過ごし方
- 計画が崩れる音と雨の音
- 痛いとこ突いてくるよね親友は
- 全身を打つ脈絡のない話
- 気持ちいい風を受け取らない君と
- 街道を何度も流れゆく醤油

