- 元カレのシャツが何だか温(ぬく)いのでパジャマみたいに包まれてたい
- 人間の入れ物に私を入れる
- マティーニをシェイクで二杯くれないか
「須藤しんのすけ」の作品一覧
全 42 件の作品が登録されています。
- わたくしのからだをすこし湿らせる
- ドトールに忘れた傘が残す体温
- 向かい合う三角押して作る密室
- メールには書くことのないさようなら
- 「昨日、何食べた?」って、今日三回目。
- 新しい形の拷問始めました
- 演劇部所属パズルピースの嵌まる音
- 前日は何でもない日母が逝く
- 戦争の写真にキティちゃんのぬいぐるみ
- 耳元のあなたの声はパパに似ている
- 鉄くさい手のひらじいちゃんは忍者
- 言い訳は乱歩全集読んでから
- 自己中な右手を左手に吊るす
- ひと色の黒であの日の夜を書く
- フェラガモを履いた人魚姫の執事
- 伸ばしたり縮めたりしてまた猫背
- 大声で叱る母の声はきれいで
- わたくしのホウキは空を駆けめぐる
- マニキュアを塗ってイエスと手をつなぐ
- 母が死ぬなんでもない日午後は雨
- サインする嫌いな辞書の裏表紙
- みみたぶとつまさきどちらかが左党
- 聞くことのない花の名を教えてあげる
- サビ抜きを所望還暦昼下がり
- 夕映えも多重人格者の合図
- これからはすべて真夏のせいにする
- 絨毯も洋燈も乗せた駱駝の背
- 紫蘇の葉の短い夏を吸い尽くセ
- 三度目の告白四度目の家出
- 土砂降りの中でジルバを踊っていたわ
- サイダーをそそぐグラスに銀河を宿す
- アルタイルベガトデネブトスガシカオ
- 話すのはきれいな月のことばかり
- 人事課の水が一番美味いらしい
- 極楽の五キロ手前に咲くサクラ
- 舞台裏八十億人の主役
- 片方の靴に名前をつけるサービス
- 日曜のマックで話す殺し方
- 頭を撫でる男を振った今日の午後
- 葉桜のちょっととぼけた置き手紙
- 晴れてたら見える地球のいい所
- 五日目の北緯はちょっと疲れます
- また白い絵の具で白い雲を描く
- セーターの黒からたたかいの匂い
- 羊羹色の夕陽を食べに行かなくちゃ
- 獣道抜けて袋小路走る
- 悪さして来た顔をするくすり指
- 迷彩の色えんぴつを探しています
- リムジンは子供銀行へと向かう
- 天使が通る囮捜査はここから佳境
- 三角のてっぺん母は二人いる
- 九人のSuperflyと国家を歌う
- 呼び捨て希望酔ったLINEも待ってます
- 鍵盤の半音高いエロいとこ
- 細く描く眉に女という微罪
- わたくしはまあるい息をはいている
- 爪立てて男の日傘まで濡らす

