- 否定から肯定 闇を吸いながら
- ありがとう唱えて朝を待つスミレ
- 闇底に花のひとみの礼拝堂
「吾亦紅」の作品一覧
全 58 件の作品が登録されています。
- 降るものを受けた手のひら開け放つ
- 少年の背丈ひょろひょろ雪を割る
- 地吹雪を抜けて一気に花吹雪
- 雨風に打たれて雪に抱かれて
- 捨て方の作法 微に入り雪に入り
- 雪晴れ間 あっ大根が息してる
- ほのほのと枯葉も土も輪の中に
- 不自由を千六本にして冬日
- 難題を灯して群れる雪蛍
- 明日を待つ微熱ももいろ雪問答
- 雪の夜話たたずむ影はみな無音
- ほのほのと白雪姫のいる窓辺
- 指先のしびれ明日を吸い込んで
- 日溜まりにカラフルな雪の文字盤
- 駆け抜ける 夜の匂いの水たまり
- 逆光の闇にシンクロする答え
- 濃密に浮かぶ影絵となるひとり
- 夜露からいただく今日のありがとう
- 少年A おのれを磨くための闇
- 少女B 近づきたいという傷痕
- ふるさとを灯しはじめた村人C
- 二駅を過ぎると勿忘草の風
- 朝を待つしずくひとつぶ花はこべ
- ホケホケと蒲公英ヶ原の大散華
- 立ち止まり明日のためにまた解く
- 書くことも書かないことも人ヶ淵
- 夕焼けに日々更新となる まさか
- 昨日から明日を/過去から明後日を
- 迂回するたびについてくる水たまり
- 立ち尽くす 夏のもようの防寒着
- 爪を切る音に心をひびかせる
- クッキー缶子ども時代の遺書ななつ
- 逢いたいと春一番がやって来た
- 寒さにはユーモア、暑さにはパズル
- 祈りとや貼り付くように手に馴染む
- 私の影絵 ゆらりとうすみどり
- 母さんを思えば 白い八甲田
- 父さんと呼べばタンポポ青い空
- 愛されて佇つ 春雪に囲まれて
- 凍裂の背なに添うていく雪消
- 粛粛と変わるこの世の人景色
- 合掌をほどけば太郎の宇宙船
- 齢とは ほら、こんなにも綻んで
- 泣きながらあたためている寒月光
- 何度目の乾きか心濡れティッシュ
- 調合の最中に友を見失う
- 墨染めの心にたぎる明日の雪
- 銀河光 渦巻くように咲くように
- 陽を浴びて母を濃くして雪を嗅ぐ
- てんてんと燠火咲かせている闇夜
- 枯れながら息ととのえて陽が昇る
- いざという形に腕は上がらない
- 空色に鳴いた記憶を閉じ込める
- 咲き終えて風となる日のシジミ蝶
- 蝶の翅 術後の友のいる空へ
- ふりむけば視点が二つ いや三つ
- 痛みなき明日を願うや人の秋

