- 肘ついて聞いてる振りで空見てる
- それはそれ これはこれだと距離を置く
- 胸張って私らしさの始発点
「森 廣子」の作品一覧
全 27 件の作品が登録されています。
- お気楽に暮らす一人に隙間風
- 春を咲く辛夷の蕾遠慮がち
- 戦へと引っ張られるか知れないね
- 白鳥に成れずに飛べずのアヒルの子
- 郭公の托卵既にバレている
- 胸の奥耳の深くに残る声
- 大きい眼馬のまつ毛が濡れている
- 抱かれて眠る赤子も初詣
- 存分に咲いたと椿ハラリ散る
- ヒュルヒュルと電線泣かせ師走風
- 撫でて舐め猫のオシャレは面白い
- 巡る季節に訪ね歩いた花の寺
- 躊躇いも見せず落ち葉が散って行く
- サボテンの愛を上手に受け止める
- 木犀の香りは僅かもう居ない
- 琵琶湖の水はノーベル賞に効くらしい
- こっそりと爪を磨いて居た野心
- 一人観る満月が手を振っていた
- 暑すぎて蝉もカラスも声無くす
- クーラーが休める様に行く散歩
- 生き死にの話に揺れるカスミソウ
- 忘れてた亡母の三十三回忌
- 八月は痛い悲しいことばかり
- 元気を出そう百日紅見上げてる
- 思い出のつい取ってある桜貝
- ペアで買い未練で残るマグカップ
- 要りません美人になれる化粧品
- 八万四千有る煩悩が私にも
- 墓石の隙間忘れずスミレ咲く
- ふらふらと行ったり来たりして戻る
- 快感は春の日向の読書中
- 試作では上手に出来る苺ジャム
- 救済の言葉素通りさせた耳
- ぽかぽかの太陽に又騙される
- どこをどう間違えたのか分らない
- 逃げ伸びたカラスはとても嬉しそう
- 諦め悪い小さい影がのこのこと
- 部外者だからどよめきを後にする
- 繋がれて未だ漂う舫い船
- 赤い花赤い夕焼け 淋しがり
- ピラカンサ鳥に運ばれ現在地
- ヒューヒューヒュー頭巾が欲しい雪だるま
- 流星群を観たくて深夜起きている
- ベンチには夜露に濡れた赤い靴
- 陽を浴びて胸ドキドキで散る銀杏
- ドンドンと三人組が戸を叩く
- 乾かない傷を逆撫でされている
- 研ぎ終えて切れ味試す肥後守
- 寝坊して叱られている雀の子
- 寝坊で遅刻いっそ休んで遊園地
- 寝坊していい日3時に目が覚める
- 桃だって知られたくない傷がある
- 試されている事さえも知らぬ水
- 生ぬるい目薬 予定狂い出す
- くねった先に妙に歪な赤い花
- 余計な事は左の脇に積んで置く
- 四角い西瓜いたずらとしか思えない

