- 電飾の途切れて非加盟店あり
- 寝たふりで聞いてる叱る人の声
- まだ冬に馴染んでいない首の位置
「小原由佳」の作品一覧
全 58 件の作品が登録されています。
- ムフフっと美容クリーム足している
- ごめんねと言ってくるまで雨降らす
- 順調に日暮れて値引きシールかな
- どんまいと青いトマトが並んでる
- 発声はご無用英字ビスケット
- 青空と馴染むさっぱりした日記
- 眠くなるニトリの寝具コーナーで
- 寂しくはないというのにみんな来る
- 包み紙ガサという音だけ残る
- 洗濯機の渦を見せてるレトロ館
- うなだれていたのはあの時のリボン
- 開閉が自由で発想も自由
- 聞き捨てる給湯室のゴミ箱と
- 立ち読みの人に灯っていく光
- 手の甲に風を感じている「確か」
- 展望券分かりあえないけどあげる
- 六月の冷えとだらだら黙食す
- 片足を浮かせて日付跨いだり
- 眉を描く私と私向き合って
- うまいこと出会ってしまう紙とペン
- そんなもんです春の終わりのカーディガン
- 前任の人のジョークがあった頃
- 忘れなさいと桜吹雪の力業
- たましいの入れ替え夜のマニキュア
- 手首にも婦人画報を持つ力
- 距離感を学ぶおでんと関東炊き
- 終焉に向けて切り取り線外す
- 友達の素性は多分エンゼルパイ
- くせっ毛と雨をどうにかしてあげて
- 咀嚼音響いて部屋は広くなる
- 有識者会議伐採音がする
- 置き場所が決まり影の位置も決まる
- 紙コップ何の乾杯だったろう
- ストップがかかる大きなレールから
- それとなく空気清浄機で消した
- 居酒屋の椅子が今夜は慈悲深い
- 取れかけのボタン演歌がぶら下がる
- レガシーもエレジーも父の背中に
- 廃線バス群青色でいっぱいに
- 本日の諸々が浮く洗面器
- 腰痛をスタイリッシュに打ち明ける
- 十月の半袖同士だったこと
- 落選の顔になっていくポスター
- ルマンドの脆さのままで愛される
- 信じてたお皿もスッと割れるのね
- 原点といえばあの日の卵焼き
- 何もかも背負って地図は真っ赤っ赤
- リズム感なくした雨が打つわたし
- 空回り健気な渦が出来ている
- 現実をふわりお伝えしてばかり
- 紫陽花に抱かれ雨になるわたし

