「岩田多佳子」の作品一覧

55 件の作品が登録されています。

2023年4月
  • 轡から外されて狼狽える馬
  • 包帯をしばらく解きつつツツジ
  • 木箱にはまだ輪のままのフラフープ
2023年3月
  • すこしずつ空気が抜けていく母屋
  • 鳥が舞うカーテン一枚縫い上がる
  • 変化球とどくあたりが二月です
2023年2月
  • 春がくる生け垣またぐようにくる
  • 沈みゆくスポンジ免許更新日
  • 半身は雲 半身は綿レース
2023年1月
  • 絞ってしぼって通行人を出すタオル
  • てのひらの泡が消えない12月
  • 架空のボールと尽きるまであそぶ
2022年12月
  • 何遍も効いたころんとした造語
  • 木箱にはパラレルワールド入り浸り
  • 「あとがき」にすっとんきょうな丸ひとつ
2022年11月
  • 「アッ」という顔できのうの石になる
  • とは言うものの生卵立っている
  • ダリの時計枕詞とあそびたい
2022年10月
  • 小銭は足りないし秋に遅れるし
  • ひとしずく落下した音けたたましい
  • 力学的お好み焼きの底にいる
2022年9月
  • カレンダー捲るあわだつ青い海
  • まなかいの青い海ふと巻きもどす
  • 青い海にめぐり逢いたい月球儀
2022年8月
  • ジャムセッションおわる西瓜が熟れました
  • 種ぷっと宇宙ステーションの横を飛ぶ
  • 望郷の犬の首輪だけがのこる
2022年7月
  • 坂道を巻き取っていく左腕
  • スピリット散りだす直線のままで
  • 林檎の皮くるりふわりと旅立とう
2022年6月
  • 詩歌詩歌とかみしめるしかないするめ
  • オッとその句は寒天質になるところ
  • 夏が来る骨粉まみれの人になり
2022年5月
  • マスク外せば色のないマリウポリ
  • 炭酸となって遥かな道草に
  • プランからさかなの骨は取っておく
2022年4月
  • 映画館の大縄跳びをとびにゆく
  • うっかりと昼を落として来たらしい
  • 春の夜がぞろぞろときて輪唱す
2022年3月
  • 嘶いてブータンもどきの朝にする
  • 木蓮に二の腕洗ってから返す
  • 五輪ゴリンいびつな引き戸まだ押して
2022年2月
  • 引っぱると目を覚まします二月
  • あめつちの深夜まみれを着てしまう
  • 昼のそのハシビロコウの嘘話
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