- 反省の印に露と露草と
- にごり酒たとえば父の半世紀
- いい淀む長い時間を生きてきて
「河村啓子」の作品一覧
全 56 件の作品が登録されています。
- 片方の靴を時々見失う
- ボンネットに載せられている軽い首
- 襞襟を滴り落ちる乳脂肪
- 冷や麦のどこを切っても花折峠
- 翡翠茄子たんと冷やして原爆忌
- 四等分しなさい茗荷なんだから
- 三足す四なんだか薄暮なんですよ
- 人間の都合で四角四面の月
- 自転車で運ばれてきた物語
- 投げやりな後半生ね桐の花
- 銭湯のデッキブラシになった兄
- 青葉梟あなた水洟垂れてます
- 暮春しょんぼり耳掻きの羽毛もつれだす
- フィトンチッド糺の森は遊魔びて
- 人類に嘴があり金鳳花
- おろしがねさんざんなめにあってきた
- 火星移住内股の人からですね
- 集合的無意識 春のスキップ
- 人間を載せた車が人間を轢く
- 黄蝶が瓦礫に飛んで来て止まる
- 産声が濁音になるドニエプル川
- たえだえの息を吐き出すボビンケース
- 薄闇に市を立てよう蕗の薹
- くきやかな雛のまなざし未来形
- らしい顔してみろ新年の空よ
- ケン玉の糸の長さにある憂い
- わたくしを驚かすため月は出る
- 冬天の墓石 三代を凍らせる
- 発情を予定している鳩時計
- 石蕗は信号無視を繰り返す
- 醒めた目でやって来たのが未来です
- 劇場も列車も同じ蝶が舞う
- せっかくの老後に届くサーフボード
- 窓ガラス月が残していく指紋
- まちがって沼になってるティースプン
- まつろわぬ一陣の風 楝の木
- ヘクトパスカルこちら留萌から
- ほうじ茶のアップデートで邪で
- ヒサビサノ乾杯ノ声モコ語デス
- なんでゴーヤの機嫌とらんとあかんのよ
- 小数点以下切り捨ての蕃茄達
- 一領の衣や青色朝顔
- 月光に仄めかされてメンテナンス
- コンビニの夜のさみしい水族館
- 臨終のこんなお祭り騒ぎとは

