「重森恒雄」の作品一覧

58 件の作品が登録されています。

公開日:2023年1月1日
  • 悪くなる病と知っている木の葉
  • 傘を差す 要らん袋を一つ下げ
  • 舞い降りてくるきらめきが手に刺さる
公開日:2022年12月1日
  • 朝に咲く花が咲くまで起きている
  • ぬるいコーヒーの難解な詩の香り
  • 声援をしていただくとサードゴロ
公開日:2022年11月1日
  • 熟柿べったり介護度がまた上がる
  • 和やかに煮た豆食べる父母祖父母
  • 祈りつつ苦いと思うビターチョコ
公開日:2022年10月1日
  • 白い車の列がジリジリ動く
  • 何も知らない男に和える酢味噌
  • 親しくはなかった驢馬が死んだらしい
公開日:2022年9月1日
  • モナリザの後で穴を掘っている
  • 帽子のとげをとげとげにして被る
  • 薬飲む若草山は燃えている
公開日:2022年8月1日
  • とてもきれいなひとといた銀杏の樹
  • 残念というほどでない朝の月
  • 急ぐ必要はない桃の缶詰
公開日:2022年7月1日
  • 充分に長生きをした指の傷
  • 水がない大阪へ行く水がない
  • ホークスの松田に打てぬ球ばかり
公開日:2022年6月1日
  • 会えるかもしれない午後の苺パフェ
  • 鼠色の人がついてきて喋る
  • 此処は何処だと問えば四月一日
公開日:2022年5月1日
  • あの人が死んだと告げる春の鳥
  • 玄関を開けると人が立っている
  • 責任は全て他人にある月夜
公開日:2022年4月1日
  • 捨てるにはいかにも惜しい穴の靴
  • 何でもない椅子に腰かけてしまう
  • そのうちに呼ばれる方に歩きだす
公開日:2022年3月1日
  • 頬染めて差し出すただの貯金箱
  • ももいろの花の香りも今宵まで 
  • ネムクナル薬を飲んでネムクナル
公開日:2022年2月1日
  • 川の向こうはいつも雪の降る国
  • 灯篭を倒して母が家を出る
  • ロッパ来るマスク外してほほ笑んで
公開日:2022年1月1日
  • 五条の橋に引っ掛かる実の祖母 
  • 蔵のある家の貧しさ貰い受け 
  • ポンと開く傘が自慢の祖父と叔父 
公開日:2021年12月1日
  • ゆるゆると流れる川に秋の淵
  • 紅葉が舞えば切れている琴の糸
  • 水鳥の光の中に潜る音
公開日:2021年11月1日
  • さわやかな風に灯りが消えてゆく
  • 少し向こうへ誠実な線を引く
  • ボール半分の行方と果てる夏
公開日:2021年10月1日
  • 王様が来て適当なことを言う
  • 渋い実の何でもなくて夕焼ける
  • 鳥の鳴く声がかわいいレントゲン
公開日:2021年9月1日
  • 殺すのはあまり得意でない笑顔
  • 痩せるのは海馬だけでもなくて春
  • 暗殺現場にいた鯉の胃の中
公開日:2021年8月1日
  • なんてことないのよ傘は二本ある
  • 真夜中を走るときどき対向車
  • この味がいいねと笑う変異株
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