- 白鳥の眠り くずれる角砂糖
- こんとんを包む一枚のハンカチ
- キッチンの疲れた海は叙情詩に
「西田雅子」の作品一覧
全 58 件の作品が登録されています。
- 空き瓶に夜空が満ちる十二月
- ときどきはカモメに乗って帰ります
- 冬銀河シュガーポットへ零れ落ち
- エッグタルト秋のひかりの味もして
- ゆめの字が流れる特急の車窓
- ありったけの紅を叫んで散ってゆく
- スマートホンのホンのほとりを舞うひと葉
- 小説を抜けてヒロインぶらんこへ
- ぽっかりと空のため息かしら 雲
- ミルフィール崩し傷だらけの対話
- まだずっと夢の途中でいいじゃない
- 視野の端レモンがあって朝がいて
- 空き瓶に咲くありあまる白い午後
- おしゃべりな風が刻んでゆく水面
- きれぎれの記憶を助詞でつなぐ夜
- 雨脚を掴めば握りかえす雨
- ストローでつつくソーダ水の思想
- 雨の日は取り込んでおく天の川
- 雨に浮く駅舎は宇宙船めいて
- 笑わせる雨のコトバに置き換えて
- 雨だれのつぶやきに似た終わり方
- 文脈はポプラの脈に繋がって
- 花の雲落ちないように歩いてね
- 朧夜を畳んで仕舞う桐箪笥
- 推敲を重ねて春ができあがる
- 春愁もシュークリームも同じ顔
- 菜の花で埋め尽くそうよ世界地図
- スイートピーへ手紙 筆圧を変える
- 月冴えて影のクリアランスセール
- たんぽぽとタンポポ足したような人
- 奔放な青が行間あふれでる
- 忘れもの夢の中まで取りにゆく
- 溢れでた涙は星に吊るしましょう
- ひんやりと育つ 一月のささめき
- 骨片のかすかに匂う冬桜
- 華麗な散逸 椿の予告編
- 数式は太古の森のスケルトン
- 瑠璃色が決まらない寝不足の海
- さよならのかたちに星座組み直す
- ひとつずつ秋の名前をつけてゆく
- 熟考の果て天辺に沈む柿
- バッグにはスマホ、ハンカチ、秋銀河
- 秋天の端に接岸することば
- 目覚めとは夢見るためにあるのです
- 夕闇をごっそり盗む裏の猫
- 空き瓶に投げ入れられている晩夏
- 午後からは水平線になるつもり
- 推敲の途中で秋に呼び出され
- 濃い影を持つ人といる炎天下
- ほどかれて蝶が生まれてくる祭り

