- さよならの手前で香る友の声
- 幾世代 忘れた空に咲く右脳
- 土曜日を曲がると夜の長い雨
「吾亦紅」の作品一覧
全 58 件の作品が登録されています。
- わけあって夢の扉を塗りつぶす
- 影伸ばし銀河の端に触れた指
- 今日もまた拝み倒しの朝奔る
- どの道を行っても待っている覚悟
- 信じると信じたいとの間は二秒
- ゆったりと今日の心を座らせる
- 痛いトコなだめて出来ていく私
- 待つ人がいて帰りたい椅子がある
- 草の名をいただき人となる覚悟
- でくでくと倒れたままの杭ひとつ
- 立ち止まる銀河の見える崖づたい
- 背景に溶け背景に守られる
- 私から離れていったワタシタチ
- 起ち上がるガラスの靴を脱ぎ捨てて
- 角ぐんでみよう大地の子の顔で
- 病窓の夜明け大きな雲間から
- 想定外たのみのつなは片栗粉
- 正しさはとても小さな丸でした
- 一人では生きてゆけない真むらさき
- 院内も見えない恐怖に吹雪かれる
- 動けないそれでも足は前を向く
- 夕焼けの雪野に遊ぶ謎あまた
- 残菊の彩たくましきおもてなし
- ゆっくりと曲がって影の吹きだまり
- 白百合も小菊も母も雪を嗅ぐ
- 子を探すグラデーションの夕陽坂
- 路地裏も風の強さを心得る
- 何があった 姿を見せぬ彼岸花
- 目の前の壁いちめんにノコンギク
- 起ち上がる気配 受話器の向こう側
- 十薬の白さは亡母の伝言版
- 道なりに曲がりくねっている主張
- 金色にはじまり雪になるこの世
- 鎮まらぬままに杖となる痛み
- 濡れながら心の窓の開く気配
- 陽炎となって新月走りきる
- 脱ぎ捨てて味方となった螺旋考
- すずなりの思想タネはないらしい
- 月光に正しく転ぶ絶頂期
- 夕焼けの母 結界の遺失物
- 遠ざかる背なの茨に月明かり
- 黒い猫 闇の深さの案内人
- 水匂う ほら、点滅の天の川
- 逝きてなお生を問うてる水しぶき
- 次ページは揺れあじさいの銀河系
- しんしんと空の重さを語る尾根
- 起ち上がる痛みこわばり杖にして
- 陽だまりの母から溢れ出すさくら
- 存在の証し 反抗手厳しい
- 私を見とどけながら月の舟
- 夕まぐれ 螺旋階段的青さ
- キリリ寒 空のつららに春の詩
- 独りから伸びて春光もう一人
- 青を増す雪の残影 北帰行
- 吹雪かれてススキ羽衣小町刻
- 凍てついて吐息はみんな花の彩
- 花眠る雪消の空と逢うために

