- 駆けだしたココロ坂道急カーブ
- 木枯らしに愛の行方を問うなかれ
- ゴールから見える景色を生きている
「吾亦紅」の作品一覧
全 58 件の作品が登録されています。
- お悔やみ欄おのれを探す影じまい
- 何をしていたのだろうか喪が明ける
- 床の間に置かれたままの途中下車
- 遠い日をなだめるように夕暮れる
- 月眠る 晴れ間切れ間のない闇夜
- 弟の視野いっぱいに今銀河
- ふところに砲音を聴くセミの声
- 向日葵の向きそれぞれに目を伏せて
- 10分は長い 人生と同じほど
- この穴もアンモナイトも未然形
- ビッグバン綺麗な箱に降り積もる
- 後光にも見える私の黄信号
- 山頂のこもれび たぶん二人分
- ゆっくりと荒縄ほぐす暮らし方
- たましいも柳絮も明日も風にのる
- 遺失物みつけたはずの亡母の翅
- 佇めばもっともっとの血がたぎる
- 壊されず毀さずゆけという陽射し
- 咲いて散る命この世の点描画
- 七色の飛行機雲となる晴れ間
- 細編みの呪文うろこは夢幻色
- 壊れても毀れてもある詩魂
- 緋の色に染まる崩れた街の朝
- 瓦礫より大肯定の蕗の薹
- 傷ついて痛む 傷つかなくても痛む
- その先を指差す影という陽射し
- 少しずつ明日の見える雪消草
- 母と娘をつなぐ長靴だった頃
- ニンゲンはとても正直 乱反射
- 空の色 人間性が映ってる
- 雪に佇つバラの実なおも朱の孤影
- 目を閉じて大きなマルの中の果て
- 心地良い風に向かってゆくシッポ
- 美しい仕上がり順に舞う紅葉
- 夕焼けを呑んで元朝の家並み
- 壁際のトンボが光る今朝の段
- 七十年 路肩も亡父も未然形
- 大潮に運ばれていく迷い月
- ミジンコになって本日痛みなし
- 石段にポチと夕日と赤トンボ
- タンポポの頃にもあった混乱期
- 畑仕舞い老いのコスモス白を吐く
- 目覚めると信じて夜を漕ぐカエル
- しらじらと夜明け たましい右隣り
- セロファンを剥がす記憶に波の音
- 元気かぃにゅるっと笑う水たまり
- 新しい世界はいつも向かい風
- 青りんご風の匂いに身構える
- 絵の中の白馬に乗っていた昨日
- もう一歩ふみこんでみる巣の繁み
- 人みどり雨の匂いと陽の匂い

